!最後にあなたがすべき行動が書いてあります!
■災害発生の原因と、指導方法 その2
1.ヒューマンエラー!
人間であるがゆえについ犯してしまうミス
生理的な状態(が不安定)/ 心理的な状態(が不安定)
「知らなかった」「できなかった」「やらなかった」、そしてもうひとつ「ついウッカリ」
(書庫入ったまま移動で!ひとりで出来ると思って!)
2.ヒューマンエラーの発生形態とは
ヒューマンエラーを「つい」犯してしまうのは次のような時である。
①「判断の甘さ」・・・この程度なら大丈夫と思った
②「習慣的な動作」・・・反射的に手を出した、いつものように安易に行動した
③「注意転換の遅れ」・・・あることに集中し過ぎて、他の危険に気づかなかった
④「思い込み省略」・・・いつものことと思い確認しなかった
⑤「情報処理の誤り」・・・読み違い、聞き違い、早合点、勘違い
(真ん中の文字は?念のための確認が必要)
※このようなエラーは熟練作業者に多く見かける
※完全になくすことは不可能だが、どんなもので、どんな時に起きやすいかを知り、適正な対応をとれば「ウッカリ」を少なくする事は可能である。
3.ヒューマンエラーを防止するには4Mを強化・指導方法
①Man(人間関係)の強化せよ
・個人特性の把握・・・朝礼、TBM、KYM
②Machine(機械設備や環境)について強化せよ
・人間工学的対策・・・間違いにくい、疲れにくい、一貫性
・設備の本質安全化・・・リスクアセスメント
③Media(仕事のやり方や連絡の方法など)について強化せよ
・危険に気づく仕組みを強化する・・・作業指示、手順書活用
④Management(安全管理を進める仕組み)を強化せよ
・安全管理強化・・・作業中の監督指示計画的な教育実施
4.労働災害防止についての動機付け
①外的な動機付け・・・視聴覚による、見せる、話す、誉める
②内的な動機付け・・・災害事例、自尊心を生かす
※安全衛生活動の進め方
①安全衛生計画は、小集団活動による全員参加で推進
・現場監督者のリーダーシップが不可欠
・活動がマンネリに陥らないようにすること
②安全衛生計画の推進に当たり、職場が留意すべき事項
・作業者の欲求を知る ・活動は計画的に
・良いチームワーク作り ・自己啓発を図る
5.まとめると (あなたがすべき行動とは)
〇 朝礼やTBMで、職場の一人ひとりの生理的状態を把握して不安を感じたときは個別に注意したり、作業中に声をかけたり、立会い者をつけるなどする。
〇 KYMやTBM、ヒヤリ・ハットなどの安全活動を工夫して、有効な活動になるように指導する。
〇 職場にある設備機械をよく観察し、安全で使いやすいようにするように努力。
〇 日頃から職場の人達とよく話し合い、不平不満や個人的な悩みなどを聞いて相談に乗るようにする。
〇 作業の進捗状況を把握して、遅れている場合には、ただ急がせるだけでなく、具体的な解決方法を提案して、心理的な圧迫感を解消する努力をする。
〇 安全衛生活動を、計画的、かつ、持続的に行うこと。また、マンネリに陥らないよう常に作業者の意見を聞きながら新しい趣向をこらすことが必要である。
〇 安全衛生活動の内容は、具体的で、実施可能なものとすること。
〇 安全衛生活動は、作業者全員を対象としたものとすること。
〇 職長自ら率先垂範してその推進にあたること(作業者に任せきりにしない)。
(ユニティー職長教育L5-1労働災害防止についての関心の保持、安全衛生教育の種類)